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2026.04.26NEW

選ばれるオフィスの条件が変わった

福岡・天神の新たなランドマーク「ワン・フクオカ・ビルディング(ワンビル)」が、開業から1周年を迎えました。
この1年のワンビルの動向には非常に注目してきましたが、先日発表された「オフィス入居率9割」という数字には、現在の福岡市場の勢いと、企業がオフィスに求める価値の明確な変化を強く感じています。

ワンビルのオフィス賃料は坪単価3万2000円と、周辺相場を大きく上回っています。
それにもかかわらず、ソフトバンクをはじめとする有力企業が続々と入居を決めている背景には、単なる「場所の提供」を超えた付加価値があると感じます。

最新のセキュリティシステムや、仮眠室・ジムといった共用部の充実。
これらは、単なる「福利厚生」ではなく、人手不足の中で「質の高い人材を確保し、従業員のエンゲージメントを高めるための投資」として捉えられています。

私たちみぞえグループの不動産部門でも、日々多くのお客様と接する中で、立地や広さだけでなく「そこで働く人のモチベーションがどう変わるか」という視点が、物件選びの重要なファクターになっていることを実感しています。

福岡市の強みは、何と言っても右肩上がりの人口増加にあります。
都市の魅力が高まれば人が集まり、人が集まれば企業が進出する。この好循環が、賃料上昇という形となって数字に表れています。

実際に、福岡の大規模ビルの募集賃料は名古屋市を上回り、過去5年で1割も上昇しています。今夏開業予定の「西日本シティビル」も、さらに高水準の賃料設定ながら、すでに7割近くの入居が内定しているとのこと。これは、福岡という街に対する企業の期待値が、全国的に見ても極めて高いことがうかがえます。

一方で、再開発の先行きには慎重な見極めも必要です。
建設資材の高騰や人件費の上昇により、一部では建設計画の中止も出ています。

今後の福岡の不動産市場においては、以下の2点が鍵になると考えています。

「採算性」と「付加価値」のバランス
建設コストが上がる中で、単なるビルを建てるのではなく、ワンビルのように「高くても借りたい」と思わせる圧倒的な付加価値をどう生み出すか。

エリアの広がりと多様性
天神・博多の再開発(天神ビッグバン・博多コネクティッド)を軸に、その周辺エリアや、住宅・商業がどう連動して進化していくか。

福岡は今、日本で最もダイナミックに変化している都市の一つです。
不動産売買や仲介、開発を通じて、この街の成長に直接関われることに大きなやりがいを感じています。

投資家や企業の皆様にとって、福岡は依然として魅力的なマーケットですが、同時に「どのエリアで、どのような付加価値を狙うか」という戦略の精度が、これまで以上に問われるフェーズに入っています。

これからも、変化し続ける福岡の街を見つめながら、みぞえグループとして最適な提案を続けてまいります。

稲佐

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