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2025.06.22NEW
「不動産屋の徒歩10分ってあてにならないよね」
「不動産屋の徒歩10分ってあてにならないよね」
こんなことを久々に言われました。
不動産情報には駅徒歩◯分という表示を必ずするのですが
不動産屋は実際に歩いて測る人は皆無です。きっと地図上で測って計測するだけ。私もそうです。
しかし、この「徒歩〇分」という表現、実は宅建業法によって厳密に定められているにもかかわらず、
意外な落とし穴があることをご存知でしょうか?
「徒歩〇分」の算出基準とは?
宅建業法では、不動産の広告表示に関する公正競争規約において、徒歩による所要時間は、道路距離80メートルにつき1分を要するものとして計算すると定められています。1分未満の端数は切り上げて表示することになっているため、例えば道路距離が81メートルの場合でも「徒歩2分」と表示されるわけです。これは、消費者にとって誤解のない情報提供を促すためのルールとして設けられています。
距離だけでは測れない「実際の所要時間」
しかし、ここに大きな問題があります。この「道路距離80メートルにつき1分」という計算方法は、あくまで平坦な道を信号や障害物なく歩いた場合を想定しています。実際の道のりでは、以下のような要素が加わることで、表示されている時間よりも大幅に所要時間が延びる可能性があります。
- 信号待ち:
特に交通量の多い交差点や、押しボタン式の信号が続く道では、数分間の待ち時間が発生することも珍しくありません。朝の通勤・通学時間帯であれば、さらに時間がかかることも考えられます。 - 坂道:
物件の所在地によっては、駅から急な坂道を上り下りしなければならないケースもあります。上り坂は特に体力を消耗し、所要時間も長くなります。 - 踏切:
鉄道の線路沿いの物件では、踏切の開閉待ちが発生することがあります。電車の本数が多い路線であれば、頻繁に待ち時間が発生し、ストレスに感じるかもしれません。 - 人通りや道の狭さ:
商業施設や学校の近くなど、人通りの多い道では、スムーズに歩けないこともあります。また、道幅が狭い場所では、すれ違いに時間がかかり、歩くペースが落ちることもあります。 - 子連れや高齢者の場合:
小さな子どもと一緒の場合や、高齢の方、または荷物が多い場合などは、平均的な速度で歩くことが難しく、表示時間よりも時間がかかるのが一般的です。
お客様から所要時間を尋ねられた際には、単に規定通りの時間を伝えるだけでなく、信号や坂道といった「実際の所要時間」に影響する要素もしっかりと考慮した、きめ細やかな情報提供ができる不動産屋でありたいものです。
今年の100kmは22時間で歩こうとする不動産屋 稲佐
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